【ファンキー通信】田んぼアートで癒されよう!

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 青森県田舎館村は、全国屈指の農作地帯。その田舎館村で、田んぼをキャンバスに見立てた「田んぼアート」が、見頃だという。田んぼ一面に広がる浮世絵は、まさにジャパニーズドリーム! 思わず米の神様に感謝せずにはいられない。アーメン。

 「田んぼアート」とは、品種の違う3種類の稲、緑色の「つがるロマン」と、黄色と紫の古代米といわれている稲を活用した、1.5ヘクタールという広範囲におよぶ稲の芸術品! まるで筆で描いたかのような巨大な浮世絵は、色の違う稲だからこそなせるワザ。平成5年からスタートした田舎館村のイベントは、昨年のモナリザや、昨年の棟方志功画と年数を重ねるたびに芸術性の高いものへと進化している。

 今年は、東州齋写楽「2代大家鬼次の奴江戸平衛」と喜多川歌麿「歌撰考之部・深く忍恋」の2種類の浮世絵が田んぼをジャック。田舎館村役場内の展望台からみた「田んぼアート」はまさに圧巻だ。

 このユニークな「田んぼアート」ができたきっかけというのは、なんだったのだろうか?

「田舎館村は米やりんごを主体とした農村地ですから、米や稲を使って何か村おこしはできないかと考えたのです。都市部から観光も兼ねた稲作体験ツアーを計画するなどと様々な案も出されたのですが、よりインパクトと楽しさを追求して『田んぼアート』に決まりました」(田舎館村むらおこし推進協議会)

 実際の反響も上々。訪れる観光客も年々増えているという。

 「田んぼアートを一目みたいと、遠くは九州など遠方から来られる方もいます。43都道府県の方がお越しですよ」(同)

 また、田んぼアートの見学者からアートのアイデアが出ることもあるという。

 「今年は田舎館村職員からの案でしたが、もしかして来年はあなたのアイデアが採用されるかもしれません。是非遊びに来てください」(同)

 ちなみに今年の田んぼアートの見頃は8月中旬まで。刈り取るのは9月25日の予定だから、あなたも夏休みがとれたら、今年は心を癒しに田舎館村の「田んぼアート」へ出掛けてみませんか?(文/verb)