「100万人のキャンドルナイト2003」での東京タワー消灯イベントの様子(提供:大地を守る会)

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18日から夏至(21日)までの4日間、電灯を消して、ろうそくの明かりのもとでゆっくりとした時間をすごす全国一斉のイベント「100万人のキャンドルナイト」が、環境省とNGO「大地を守る会」が連携した呼びかけで、全国各地で行われる。特に、夏至直前の日曜にあたる19日の午後8時から同10時までの2時間を「ブラックイルミネーション2005」と題し、東京タワーや六本木ヒルズ展望台、東京・お台場の大観覧車など、「省エネ」や「スローライフ」を考えるという趣旨に賛同した全国約2万3000の施設が一斉に消灯する。

 NGOやアーティスト、作家など著名人が市民に呼びかけて2003年の夏至にスタートした同イベントは、今回で3回目。昨年は約640万人(環境省調べ)が参加し、市民でつくる新しい「夏の風物詩」として定着しつつある。04年には、「社会的なモノの見方、考え方を変えさせた」として、イベントそのものが日本産業デザイン振興会のグッドデザイン賞(新領域デザイン部門)に選ばれた。今年は昨年の4倍規模の参加を見込んでおり、参加表明した施設が2時間消灯すると、標準家庭5万世帯の1日の電力使用量に相当する約60万キロワットの省エネになる。

 これ合わせた企業・NPOによる自主イベントが全国約300カ所で開催される。東京都内では、19日夜に、渋谷区の表参道で、照明デザイナーの面出(めんで)薫氏が監修、ろうそくを持った地元の若者による行列が練り歩くパフォーマンス・イベントが、また港区の増上寺では、隣接する東京タワーの消灯に合わせたカウントダウン・ライブが予定されている。詳しくは、事務局ホームページ。【了】