外務省が16日に発表した04年の海外在留邦人数調査統計によると、04年10月1日付けで日本国外に在留する日本人数は前年比5.5%増の96万1307人だった。05年には100万人を超えると見込む。統計に入るのは、旅券法により在留届の提出を義務付けている3カ月以上の滞在者。

 国別では米国(33万9387人)、中国(9万9179人)、ブラジル(6万9019人)。都市別ではニューヨーク(6万451人)、ロサンゼルス(4万6507人)、上海(3万4122人)の順で、順位は前の年と同じだが、上海が前年比45%増となるなど、中国の在留邦人数が大幅に増加している。

 地域別では85年以降連続で北米がトップで同2.9%増の38万228人だが、アジアが同13.7%の23万4734人となり、全体の24.4%を占め、過去最高となった。

 男女別では99年以降6年連続で女性数が男性数を上回っており、49万3680人と51.4%を占めている。【了】