シンポジウムで講演する平山郁夫さん(左)と金容雲教授(撮影:佐谷恭)

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日韓友情年2005記念シンポジウム「日韓文化交流の未来」(日韓文化交流会議主催)が15日、東京都中央区築地の浜離宮朝日ホールで開かれた。日本側座長の日本画家で東京芸術大学学長の平山郁夫さんと韓国側座長の金容雲(キム・ヨンウン)漢陽大学校名誉教授が基調講演し、日韓文化交流の歴史を振り返った。

 平山さんは、古代から現代までの交流を例に「日本は韓(朝鮮)半島の人たちと文化を共有し合っている。20世紀の初めの植民地時代など負の歴史も、きちんと伝えることで乗り越え、未来志向でいきたい」と話した。韓国側座長の金容雲教授は「最近のワールドカップ共催や韓流ブームだけでなく、植民地時代など悲劇の中でも心を慰めてくれる出来事があった。また、いいこと、悪いことを認識できる時代となり、両国の関係は成熟のレベルに達している」ときずなの強さを強調した。

 日韓両国は国交正常化40周年を迎えた今年を「日韓友情年2005」として記念し、さらなる相互理解と友情を深めるため、各種交流事業や文化紹介事業を開催している。【了】