東京証券会館で会見する内外テックの権田浩一社長(撮影:徳永裕介)

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半導体関連部品などの卸、受託製造を行う内外テック<3374>が14日、ジャスダックに上場した。公募価格550円に対し、初値は2倍の1100円がついた。終値も1100円だった。

 同社は1961年に油圧機器メーカーの販売代理店として設立。1960年代末には空気圧機器や半導体製造の後工程にかかわる装置・機器の取り扱いを始めた。その後、半導体製造工程全般に対応する機器などを扱うようになり、現在は30万種類のパーツを販売している。調達した資金の使途について権田浩一社長は、東京都中央区の東京証券会館で開かれた会見で「受託製造事業の保守拠点を拡充をしたい」とし、初値が公募価格の2倍になったことについては「身が引き締まる思いです」と語った。

 05年3月期連結決算の売上高は前の期比17.0%増の197億4600万円、経常利益は同2.3倍の5億3600万円、純利益は同2.6倍の2億7500万円だった。06年3月期の売上高は前期比1.6%増の200億6500万円、経常利益は4.8%増の5億6200万円、純利益は同9.0%増の3億円を見込んでいる。【了】

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