朝食取れば成績アップ―。朝食を食べる生徒は取らない生徒よりもペーパーテストの正答率が高い傾向にあることが、東京都教育委員会がまとめた児童・生徒の学力調査で分かった。

 同教委は今年1月に都内の公立小学校5年生と公立中学校2年生を対象に、小学校は1339校の8万5857人に国語、算数、社会、理科の4教科、中学校は646校の6万7413人に英語を加えた5教科について行い、意識調査も実施した。

 学力調査はペーパーテスト形式で実施。小学校では国語が78.9点、算数が75.7点、中学校はそれぞれ79.5点、64.6点で結果は総合的には良好だった。また授業については、小学生の約8割、中学生の約6割が「楽しい」「少し楽しい」と回答。内容についても「よく分かる」「どちらかと言えばよく分かる」と答えた。中学生では全教科で前年より増加し、国語が4.8%、理科は5.2%アップした。

 生活習慣についても尋ね、朝食を必ず取ると答えたのは小学生で79.7%、中学生で70.2%。「食べない」「食べないことが多い」生徒も小学生で5.1%、中学生で11%いた。さらに学校に行く前に朝食を食べる生徒は、全科目で平均点を上回り、取らない生徒より正答率が高かった。

 都教委では、調査結果を踏まえ、授業内容の改善や生徒の生活習慣の定着に向けた取り組みを行う。【了】