兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、JR西日本は7日午後、復旧作業が進められていた尼崎−宝塚間で試験運転を始める。線路の敷設やATS−P(新型列車自動停止装置)の取り付けが終了したことを受け、レール状況や動作確認を行う。

 試験運転は数日間続けられる見込み。7日は徐行運転をしながら安全チェックをする。その後、国土交通省の検査を受け、運転手の訓練などを行い運転再開となる。ダイヤも見直すという。同社は、時期について具体的に明らかにしていないが、「遺族感情に配慮しながら考えたい」としている。

 復旧作業は約260メートルの区間で実施。30日に開始したが、周辺住民の抗議で一時中断、翌日から再開した。【了】