「日本のイメージと経済を押し上げたい」と語る樽井良和衆院議員(撮影:斎藤綾子)

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日本のテレビゲームやアニメ、格闘技などの振興を図ろうと、民主党の国会議員が近く2つの議員連盟を立ち上げる。発起人で両議連事務局長の樽井良和衆院議員は3日、ライブドア・ニュースの取材に「どちらも日本の“お家芸”。文化で国のイメージは決まる上、経済効果も計り知れない。さらに振興させることで、ハリウッド映画がアメリカのイメージを作っているように、日本のイメージと経済を押し上げたい」と意気込みを語った。

 発足するのは「ゲーム・キャラクター・デジタルコンテンツ議連」と「格闘技振興議連」。すでにデジタルコンテンツ議連には34人、格闘技議連には33人の議員が参加することが決まっているが、樽井氏は「実現のためには与党も野党もない」といい、超党派的な活動を目指す。立ち上げのめどは7月ごろで、格闘技議連の会長は野田佳彦元国対委員長が務める。

 樽井氏は立ち上げる理由を「テレビゲームは世界に向けた日本の冠たるコンテンツなのに、知っている議員が少ないのはおかしい。格闘技も同じで、柔道、空手、相撲、K−1、PRIDE(プライド)などはみな日本発祥。得意技であるゲームや格闘技を全面に出して、日本のイメージアップと経済効果を図りたい」と説明。

 格闘技議連では世界一決定戦の開催や博物館をつくる構想などを、デジタルコンテンツ議連では、人気キャラクターを生かしたテーマパークと学校、制作会社が同居する日本版ハリウッドやラスベガスを誕生させる構想などを明かした。【了】