総合マーケティングの富士経済は31日、05年版健康美容食品(H・Bフーズ)に関する消費者の実態調査「H・Bフーズマーケティング便覧2005 総合分析&消費者動向編」の調査結果を発表した。調査は04年12月─05年5月にかけて、健康美容食品を愛用する首都圏に住む男女400人の消費者を対象に実施した。リピート需要は健康重視の「生活習慣病予防」などが、「ダイエット」を上回った。

 前年の調査時に比べて、健康美容食品は「飲料」、「顆粒・粉末」、「菓子タイプ」、「その他加工品」など多様化。「日常の健康維持・向上」を目的とする使用者は全体の45%程度に達している。中でも、「飲料」の利用者が80%と圧倒的に多く、黒酢は「毎日」と「2─3日に1回」使用している人が60%近くを占めた。

 購入ルートは、ドラッグストアが全体の40%近くを占めてトップ。次いで「通信販売(インターネットを含む)」が30%。「コンビニエンスストア」や「スーパー」といった食系チャンネルは低下した。年代別では「通信販売」をもっとも多く利用したという40代の回答を除いて、「ドラッグストア」での購入が最も多かった。

 再度利用したいという回答者をリピート需要としてとらえると、「マルチバランス」や「生活習慣病予防」が需要度90%と高く、「ダイエット」は70%とやや低い結果となった。また、未使用者が使用したいと回答した率を潜在率として考えると、「骨強化」が31%という高い数値が出た。【了】