AFX通信によると、香港金融管理局(HKMA)の任志剛長官は6日、特別行政区立法会で、中国の人民元が著しく増価する可能性は低いとの見方を示した。また、中国政府は人民元相場の一部を改革する意向を示しているものの、考慮すべき最も重要なことは為替の安定にある、と述べた。また、人民元の切り上げをめぐって様々な思惑があるとの認識を示したうえで、それらすべて事実とは異なるものだと語った。現在、人民元の1年物ノンデリバラブル・フォワード(NDF)の対米ドル・プレミアムは4700−4800ポイントで、これは市場が1年後の人民元の対ドル・レートが現行の8.28元から7.8元へ上昇すると予想しているが、同長官はこうした思惑に否定的な見方を示した。【了】