フジテレビジョン<4676>によるニッポン放送<4660>株のTOB(株式公開買い付け)が成立し、フジが議決権ベースで39.26%のニッポン放送株を取得したと8日発表された。ニッポン放送がフジに発行する新株予約権への司法判断が週内に予定されており、フジとライブドア<4753>のニッポン放送株争奪戦は東京地裁の判断次第となっている。

 この件に関し、政治家や財界からも意見が表明され、新聞やテレビで連日紹介されている。森喜朗前首相(67)は「カネさえあれば何をやってもいいのか」「放送会社が売り買いの対象になり、外国資本に完全に支配されてもいいのか」と批判した。一方で、後藤田正晴元副総理(90)は「なかなかやるなあ。(マネーゲームではなく、)インターネットとテレビとラジオでメディアの総合事業をやるのであれば結構」と述べ、塩川正十郎前財務相(83)は「経営者に『目覚めよ』という一石を投じた。米国のビジネスのスピードはこんなもの。(日本の経営者に)警鐘を鳴らした」と評価した。日本経団連の奥田碩会長はライブドアの手法と説明不足を批判しつつも、「違法性はない」と述べ、批判には世代間の考え方の違いがあるとの考えを示した。

 インターネット上での簡易ページ作成ができるブログ上でも無数の意見が交換され、関連記事にはたくさんのトラックバックが寄せられている。ライブドアのウェブサイト内にある「所信表明」のコメント欄にも、すでに1万件以上の書き込みがある。

 ライブドア・ニュースでは、ニュースセンターに届けられる読者からのコメントを賛否を問わず紹介したい。現在のところライブドアに対する応援メッセージがほとんどだが、異論反論を含め建設的な意見はどんどん紹介していく予定。

 まずは政治家の発言に対する読者からのコメントの一部を以下に紹介する。

◇61歳になろうとする田舎の映像製作者です。今回のnippon放送の株取得の件、おおいにがんばってほしい。株式などの詳しい内容のことはわかりませんが、遅々として進まない旧態とした日本的ないろんな考え方を打破する意味で応援していきたい。ルールにのっとって行ってる堀江社長の行動に誰も異論をはさむ余地はない。・・・なのに 政治家達は政治資金規正法(?)では、抜け道ばっかみつけて、あるいはつくって金を集めてることには全然、どのメディアもふれていない。政治家達に、今回のことで、言われたくはないですよね。

◇後藤田さん・塩川さんが応援してくれてホットしています。二人の意見を参考にしてがんばって下さい。何も出来ませんが応援しています。

◇前首相の森さんは、以前から感覚がおかしいところがありましたが、この度も、やはり、露呈しましたね。また、自民党の人々は、フジテレビ側に加担し、ライブドア反対のような発言を多くしていますが、国民の多くは、現行の制度を少しでも変革すべきとする意見が多く聞かれます。その意味で、今回の事件は、テストケースのような気がします。何れにしても、ホリエモンがんばれとエールを送りたい。

◇やはり私も『「決して自分の金儲けのためだけじゃない、メディアをどうするかということをもう少し親切に説明すべし。具体的なイメージを示せば国民は賛成するだろう」(塩川氏)』の意見に全く賛成です。御自身のメディア構想に確固たる情熱があられるなら、思う道を精一杯突き進んでほしいです。

◇既存の巨大な勢力に対して頑張っている姿勢に共感を覚えます。ただその手法には既存の勢力を取り込んでいくのには反発が必須で難しいですね。頑張ってください。応援しています。【了】