3日、日本外国特派員協会で記者団の質問に答える、堀江貴文・ライブドア社長(撮影:吉川忠行)
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 ライブドア<4753>堀江貴文社長は3日、日本外国特派員協会(東京都・有楽町)で講演を行い、同社のニッポン放送<4660>株取得や、インターネットとメディアの融合などについて話した。

 堀江社長は「放送は枠が限られた一方通行メディアで、これからは双方向性のインターネットが主流になることは間違いない」と力説した。また、現在はブランドと視聴者数で圧倒的優位に立っているが、個人が情報発信ができるようになり、放送はこれから先細りになっていくと指摘した。堀江社長はさらに、放送にブランド力と視聴者への影響力があるうちに、視聴者の意見を取り込んで自分たちのビジネスをする必要性を訴え、ブロードバンドの普及が進んだこの1〜2年が勝負をかける時だという認識を示した。

 時間外取引で株式を取得したことについては、「友好的にやるのがベストだが、ある程度強引な手法を使わないと我々も彼ら(放送業界)も真剣にならないと思う」と述べた。方法に違法性があるという見方については、「誰でもできることで、逆もありえた」と答えた。

 冒頭のスピーチでは、「あなたはルパート・マードックですか」と記者会見前に尋ねられたことを紹介し、「彼はメディアの複合企業の会長で、我々が目指しているのはメディアとITと金融の複合企業なんです」と言って会場を沸かせた。【了】