石原慎太郎都知事(資料写真)
 石原慎太郎東京都知事は25日、定例記者会見を開き、05年4月に開校予定の首都大学東京のシンボルマークを紹介したあと、三井物産のDPF問題や「ババア発言」訴訟などについて、記者の質問に答えた。

 首都大学東京について、都知事は「先生とも膝をつき合わせて話ができる、生きた知識が情報としても入ってくる大学にするつもり」と、新しい大学像を語るとともに、25日が同大学の受験日でもあることから、「受験生諸君にはぜひ難関を突破して、栄えある第1期生になってほしい」とエールを送った。

 三井物産が基準に達しないディーゼル排気微粒子除去装置(DPF)を販売した問題で、都が支出した補助金約18億円に約2億円の違約加算金を加えて約20億円の請求を行ったことについて、「追徴金としては高すぎるとは思わない」とした。

 また、いわゆる「ババア発言」裁判で、24日に出た原告敗訴の判決をどう受け止めるかと質問されると、裁判自体に疑問を呈すとともに、「人の話を紹介しただけで指弾の対象になるというのはよく分からない」と答えた。【了】