キャリアウーマンがイケメン部下と恋に落ちる・・・と、そんなドラマが人気を集めているが、どうやら“年下男性が熱い”のはドラマの世界に限ったコトではないようだ。

 厚生労働省「人口動態統計」によると、2004年に婚姻届を出した夫婦で男性よりも「女性が年上」の組み合わせは全体の23.1%。およそ4組に1組という高い割合であり、年々増加傾向にあるんだとか。1970年の10組に1組という割合をはるかに超え、まさに「姉さん女房」時代の到来といえる。

 「男女ともに、“夫が年上”の組合せを希望する傾向は依然として強くありますが、頭の中で考える“夫が年上”という理想の組合せに、固執しない人が増えてきたという結果ではないでしょうか」(結婚情報サービス O-net 渉外広報室課長 篠塚涼子さん)

 女性でも男性並の経済力を持つ人が増えてきた現在、結婚相手の条件で「今の経済力」にこだわるのはごく稀。それ以上に、将来性や価値観、そして結婚に求めるメリットとして挙げられる安らぎを重視した結果が、「年下男性」だったのだ。

 とはいえ、最初から年下を探していたわけではなく、結果的に相手が「年下だった」というケースが大半らしい。結婚相手にパートナー意識を求める現代の女性にとっては、伝統的な価値観を持った年上の男性よりも、お互いの事情や都合を調節できる、あくまでニュートラルな関係に適した“年下男性”が好ましいよう。

 「夫婦は、年上のほうの年齢で夫婦年齢が決まっていくもの。年上の夫に合わせるのではなく、年下の男性に合わせたほうが、女性は感覚的に“若く”いられるというメリットがあります。年下の男性に人気が集まる背景には、こうした女性の願望も影響しているのだと思いますよ」(同)

 中には、男女の平均寿命では女性の方が長生きをすることからして、「一生をともに添い遂げようと考えたら、年下男性とのほうが最後は帳尻が合う」なんて考える女性もいるんだとか。「ひとつ年上の女房は金の草鞋を履いてでもさがせ」なんて、姉さん女房のやりくり上手を例えた言葉もあるように、男性は年上の女性を、女性は年下の男性を理想としているのだろう。

 ちなみに、現在最も「姉さん女房」率が高いのは36歳の女性。30代未婚は一時期「負け犬」なんて言われていたが、年下を探してみては?(清川睦子/verb)

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「姉さん女房」大研究 - 文中で紹介した株式会社オーエムエムジーが行った「姉さん女房」に関するリポート

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