6日、「ユニクロ銀座店」を報道陣に披露するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長。(撮影:吉川忠行)

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「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは6日、あす7日に開店する旗艦店「ユニクロ銀座店」を報道陣に公開した。同店は路線地価日本一で知られる老舗文具店「鳩居堂」に隣接する超一等地にある。5フロアからなる売り場面積は約450坪で、ユニクロの大型店としては5店舗目。

 記者発表では、店舗内を利用してファッションショーを開くなど、派手なパフォーマンスで報道陣を迎えた。最近韓国、英国、米国、香港での新規開店を巡ってきた柳井正会長兼社長は「人間が服を着るということはすばらしいと思った」と述べ、「世界の中でも一番重要なのはこの銀座店の開店」と強調。「世界中で開発して、世界中で売れるユニクロを実現させたい」と旗艦店への期待を語った。

 路面の1階には、30種類以上のジーンズ商品「DENIM+(デニムプラス)」や月別の企画商品など、9月に米ニューヨークに設立した商品開発センターの成果である新商品を陳列。「商品の強みを最大限に生かした」(中島徹郎・商品マーケティング部長)という取扱商品は、大型店で売上の半分を占める女性服を全体の6割とし、新展開の子供服も充実させている。白を基調とし、クリアな藤棚が並べられる店内は、東京原宿の表参道で改築中の同潤会アパートの仮囲い「グリーン・グリーン・スクリーン」などを手がけたKDa社(東京都渋谷区)が担当。

 柳井氏が社長に復帰した9月、ファーストリテイリングは2010年8月期に売上高1兆円超を目指す成長戦略を発表。今回オープンする銀座店は、同じく銀座に開店した女性下着専門店「Body by UNIQLO」と合わせて、世界的なユニクロ事業の再編の一環として、規模や業態ですみ分けを鮮明した店舗展開の支柱を担う。【了】

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