前回の総選挙からまだ約2年。衆議院の任期は半分残っていて、内閣不信任案が出されたわけでも重要法案が通らなかったわけでもない。今回、投票所に足を運んだ人でさえ、多くは「ピンとこないまま選挙が終わった」んじゃないだろうか? 野党がバラバラなうちに衆院選をやり、政権の寿命を延ばすための“今のうち解散”。そんなのありか?という疑問もわいてくるが、少なくとも法的には「あり」だ。政治学者の飯尾潤