岩手、宮城、福島の主要被災3県では、津波から生き延びた被災者が仮設住宅などで暮らしながら生活再建を模索している。今、その被災者を狙う“墓石詐欺事件”がひそかに起きている。被害者の一人が匿名を条件に被害実態を語ってくれた。 「震災以来、さまざまな人の思いもかけない善意に助けられたせいか、自分も人を疑うことを忘れてしまっていました‥‥」そう悔恨の念を漏らすのは、宮城県沿岸部の自治体に住む6