東京電力・福島第一原子力発電所の事故をめぐり、「原因究明」と並ぶ大きなテーマが「責任追及」である。未曾有の事故を起こした責任は誰にあり、法的な責任をどう取らせるのか。目下、東電の経営陣を相手取った「株主代表訴訟」と、東電役員や国の幹部、学者らに対する「刑事告訴」が、その柱になっている。2つの取り組みが相次いで本格的に動き出したので、状況を報告する。株主代表訴訟とは、一定の要件を満たした株主が会