昨年4月、日本国内に新たな「国境線」が引かれた。東電・福島第一原発事故を受けて、災害対策基本法に基づき設置された同原発から半径 20キロ圏内の「警戒区域」がそれだ。住民すら許可なしには立ち入れない同区域の周辺の取材を続けている、ジャーナリストの村上和巳氏が最新の状況をレポートする。 * 遡ること、半年前の昨年9月、私は「国境線」を訪れていた。JR常磐線でいわき駅より北上すると列車は、久ノ浜駅で行き