「清純派」の称号とのギャップ。それは意外な場面でも露呈した。 冨士眞奈美、吉行和子ら女優や文士も参加する句会でのこと。吉永がまだ20代の頃である。「今日はバレ句(色っぽい句)を詠みましょう」というテーマが出され、驚くべき俳句を発表したのだ。 「松茸は舐めてくわえてまたしゃぶり」 中平氏が言う。 「周囲からは優等生と言われ、清純なイメージ。でも私にもこういう(奔放でスケベな)面があるのよ、というアピー