今回の民主党代表選では、馬淵澄夫がいち早く名乗りを上げ、野田佳彦が『文藝春秋』に政権構想を発表したのに続いて、鹿野道彦農林水産相を推す声が高まっていると報じられた。私は当初、何故この人の名が挙がるのか不思議でならなかった。鹿野は当選11回を数えるベテラン。1994年の細川政権末期に、所属する自民党三塚派から数人を率いて離党して「新党みらい」を結成し、同年の新進党の結成に参加した。1997年末に新進党が解