カブレナ(菜ノ花の一種)の黄色い花弁が、初夏の風を受けて揺れていた。いつもの年であれば、食用となる葉や茎を3〜4月に摘み取っているのだが、今年は放射能の影響で出荷も自宅で食べることもできない。そのため花を咲かせてしまったのである。田植えを終え青々と広がる水田の風景も今年は消えた。春先に「田起こし」した赤黒い地肌が代わりに広がる。飯館村は季節が止まったままだ。「田んぼ、作れねえのが一番がっかり