「私も3回ほど、自殺とか、当事者を殺して死ぬことを考えました。精神疾患の家族と暮らす将来を考えると、絶望したからです」シンと静まりかえる会議室で、精神疾患の弟を抱える60代の女性は、そう切実に訴え始めた。彼女の弟は、18歳のとき、就職試験で結果的に大手メーカーの内定をもらったが、「履歴書を何度も何度も書き直す行為は変だ」と高校教師に指摘されたのをきっかけに、父親が病院に連れて行ったところ、その場で