今回は、「引きこもり」やその家族らの間で、いま注目されている「脳内の精神・神経生物学」の観点から、サラリーマンが突然、会社に行けなくなる身体症状を検証してみたい。都内の大手メーカーに勤務していた30代の技術職員のハシモトさん(仮名)は、神奈川県にある郊外の一軒家で、妻と幼い息子の家族3人で暮らしていた。ある朝、いつものようにハシモトさんが、妻の運転する車で会社に送られてきたとき、異変は起きた。