米国は順調な景気拡大が続いている。だが財政拡大や金融緩和の効果は次第に小さくなる。そのとき、さまざまな矛盾を抱えて走るトランプ政策には大きなリスクがある。とりわけ貿易赤字削減を目指す強硬策には、かつての大恐慌のような景気悪化の恐れがある。トランプ政策が抱える3つの矛盾を、日本総研の井上肇氏が分析する――。■米国の政権運営は不透明だが、実体経済は好調米国では、2018年入り後、トランプ政権の政策運営を巡