思えば、ロシアとの北方領土交渉が明らかに転換点を迎え、挫折したのが、谷内国家安全保障局長の訪露時(2016年11月)の不用意な「失言」だった。ここで彼は外務官僚の「生真面目さ」から、ロシア側の問いかけに、北方領土返還後の米軍基地設置の可能性に言及したのだ。その前の秋口から年末の「山口会談」に向けて、官邸からは盛んに「二島返還。あとの二島は継続協議」という情報が流された。この流れをぶち壊したのがこの