人が死を迎えたとき、そこにはなにが残るのか。生の本質に迫るような問いかけに、ひとつの解をくれる小説がある。それが「第7回ポプラ社小説新人賞」で大賞を受賞した、『跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング』(前川ほまれ/ポプラ社)だ。本作で新人作家としてデビューした前川さんは、現役の看護師。否が応でも生と死に向き合わざるを得ない職業に従事する傍らで、小説を書き続けてきた。そんな前川さんにとって「死