むっくりと起き上がって大きく「伸び」。そして頭をブルブル。気だるそうな様子で目を覚ましたアイボは「ワン!」と親しげにほえた。まさに電源が入るというより、目覚めの瞬間だった。「箱を開けた瞬間からストーリーは始まっているんです」と新型アイボ開発者の松井直哉は話す。正確には「箱」ではなく「コクーン」と呼ぶパッケージだが、幼虫やサナギを保護する繭(まゆ)をイメージした包みの中で眠るアイボが、ここから取り