文部科学省の科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が国立大学の特許出願数調査をまとめた。浮かび上がるのは、限られた研究者が特許を出願するいびつな構造だ。上位10%の研究者が半数の特許を出願する一方、残り半数の研究者は18年間で1件しか出願していない。全体の出願数は漸減傾向にある。研究の成果が特許に結びつかない分野は多くあるとはいえ、知的財産につながる研究が偏っている懸念もある。NISTEPは