11月17日、イラク軍は過激派組織IS(イスラミックステート)の最後の拠点を鎮圧したと発表した。中東の不安要素がひとつ消えたと思われたが、混乱が収まったわけではない。新たな火種はサウジアラビア王族の内紛だ。反皇太子派の約500人が逮捕され、約90兆円が凍結されたと報じられた。影響はサウジと対立するイランにも及んでいる。なにが起きているのか――。■ISの崩壊が招いた新たな対立最近、中東に関し、いくつかの大きなニ