8月10日、東芝が遅れに遅れていた2017年3月期決算を発表した。最終損益は9656億円と1兆円に近い赤字。リーマン・ショック後の2009年3月期に日立製作所が計上した7873億円を上回り、製造業では過去最悪だ。債務超過も5529億円と空前の規模である。この日、記者会見した綱川智社長は東芝が生き残りに向けて進めている半導体子会社、東芝メモリの売却を期限の2018年3月末までに終えることは「容易ではない」と発言。2期連続の債務