子供の大学進学にあたり、奨学金制度を利用する家庭が増えている。JASSO(日本学生支援機構)の2015年度の貸与実績によると、同機構の奨学金を利用している大学生は全体の38.2%。2004年(23.5%)の約1.6倍に増えた。世帯収入の伸び悩みや授業料の値上がりなどを背景に、奨学金の利用が一般化したといえるが、そこには注意すべき落とし穴もある。「奨学金」という呼び名のせいでつい忘れがちだが、最も利用者の多いJASSOの貸与型