特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系・日曜午前9時〜)が「仮面ライダーキバ」編に突入し、釈由美子がアナザーキバ/北島祐子役で、松田賢二がガルル/次狼役でゲスト出演することが明らかになった。また「キバ」放送当時、キバットバットIII世の声を担当した声優の杉田智和、過去編のヒロイン・麻生ゆりを演じた高橋ユウも、別の役どころで出演する。

 「仮面ライダーキバ」は、2008年1月から1年にわたって放送された平成仮面ライダーシリーズの9作目。仮面ライダーキバに変身し、人間の生命エネルギーを吸って生きるファンガイア族と戦う青年の活躍を描いた作品で、主人公が生きる現代と、彼の父親が生きた過去の出来事を並行して描くユニークなストーリー展開も話題を呼んだ。

 釈たちは、5月12日放送の第35話と19日の36話に出演。アナザーキバとなってしまった女性・祐子と、平成仮面ライダーの力を秘めたライドウォッチを集める仮面ライダージオウ/常磐ソウゴ(奥野壮)が対峙し、彼女が幼いころに出会った初恋の相手だと気づいたソウゴに迷いが生じる。

 釈は「歴代のレジェンドが出演されているなか、レジェンドでもなんでもない私が参加させて頂くなんて恐縮ですが、悪役に徹してキレッキレな女王様を演じましたので、楽しんで頂けたら嬉しいです。わかる人にはわかる、あの懐かしのポーズもしています(笑)。お楽しみに!」とコメント。一方、再びガルルを演じた松田は「光栄です。シーンの一つが当時と同じ喫茶店でした。お店の方に十数年前一緒に撮った写真を見せて貰い、色々思い出しました。当たり前だけど歳月の流れを感じます」と感慨深げに振り返っている。

 杉田は今回、宇宙から新たな仮面ライダーとして参戦する、仮面ライダーギンガの声を担当。「約10年という歳月を経て、再び収録現場に来た緊張感は特別なものであった。同窓会なんて生易しい要素は一つもなく、予想斜め上の殺伐とした空間がそこにあった。印象的だったのは3人で立ち向かうジオウのコンビネーション。この絆がずっと続いていけば幸せだなって、心から思った。声 優のおじさんも簡単に倒れたりはしないからさ、また闘っておくれ」と語っている。また、高橋はカメオ出演になるといい、どんな役どころを務めているのか注目だ。

 「仮面ライダーキバ」のメインライターだった井上敏樹が脚本を担当し、監督も「キバ」のほか「ドクターX」シリーズなどでも演出を担当した田村直己が務めるなど豪華布陣。新キャストを加え、再び「キバ」の世界が蘇る。(編集部・入倉功一)