中国メディア・東方網は9日、「日本旅行で行っても間違いなく後悔しない街」として長崎を紹介する記事を掲載した。

 記事は、長崎について、江戸時代の鎖国政策において唯一対外的に解放された港があった場所であり、それゆえ和と洋が降り混じった様々な風景を楽しむことができると紹介。「街を行けば、優雅な西洋建築や美しい港の景観のみならず、行き来する路面電車、街に隠れた画廊やデザインショップもある。長崎は、訪れるに値する都市なのだ」とした。

 近年、九州地方にはクルーズ船で訪れる中国人観光客が増えている。海に近い長崎も寄港地として中国の観光客に人気の観光地の1つだ。記事は、クルーズ船の乗降地から近いところに世界遺産に登録されている大浦天主堂があると紹介。その脇の坂道を登ればグラバー公園があり、そこには、かつて西洋人が居住していた古い住居が残されていて、日本最古の西洋式木造建築や、当時の生活を想起させる展示品を見ることができると伝えている。

 また、長崎を知るには長崎美術館を訪れることも良い選択であると指摘。同博物館の収蔵品は主にスペインの芸術品や、長崎に関係する芸術家の作品などであり、長崎と西洋とのつながりを感じることができる場所であることを紹介した。さらに、長崎市の中心部にある稲佐山に登れば市内を一望することができ、特に非常に美しい夜景は2012年に「新世界3大夜景」に選ばれたとした。

 記事はこのほかにも、佐世保や五島列島など、長崎県の魅力ある地域を併せて紹介している。先日、佐世保にあるテーマパーク・ハウステンボスに中国企業が出資するとの報道が出た。増加する中国人観光客の受け入れを強化するのが狙いのようだが、これから先、同テーマパークを含めた長崎県の観光に、中国人観光客の注目がますます高まることになりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)