2014年6月に東京・六本木の路上で“スマホ窃盗事件”を起こした、山P(やまぴー)こと山下智久(29)が、4月スタートの連続ドラマ『アルジャーノンに花束を』(TBS系)に主演することが、先日明らかになった。禊が済んでやっと再スタートかと思いきや、山下に思わぬ疑惑が浮上している。

 昨年6月、山下は同じくジャニーズ事務所の関ジャニ∞・錦戸亮(30)や元KAT-TUNメンバーで同2月に事務所を退社した赤西仁(30)と共に、六本木の路上で一般人の男女と口論に。その後の10月21日、山下が女性のスマートフォンを持ち去って破壊したとして、警視庁に書類送検されたことが報道され、主演映画『近キョリ恋愛』の舞台挨拶でファンに謝罪。不起訴処分が下されたものの、以後は活動規模がテレビやラジオのレギュラー出演など最小限におさえられ、実質的な“謹慎状態”となっていた。

 そんな中、山下主演のドラマが決定。『アルジャーノンに花束を』は、1959年にアメリカの作家、ダニエル・キイス氏が発表した作品で、これまで映画やドラマ、舞台化など様々な形で世界中の人に愛された名作だ。日本では2002年にフジテレビ系でユースケ・サンタマリア主演のドラマが制作されたが、今回の“山下版”では野島伸司氏が脚本監修をつとめ、設定も現代版にアレンジしたものになるという。ドラマ決定のニュースに、ネット上では、

「かなり昔にやったユースケ・サンタマリア主演の印象が強い作品ですよね。物語は非常に面白い作品なので見てみたい気がしますが、山Pは想像できないなぁ」
「物語は好きなのでドラマ化はとても楽しみ!けど山Pの演技力に不安感」
「山Pを感動モノドラマに主演させて昨年の事件やらで落ちた好感度回復させたいジャニーズの意図が見えすぎだよね」
「去年、書類送検されたばかりなのに主演なんてイメージ悪すぎて視聴率取れないよ」

 と、放送前からドラマの内容や山下の演技を不安視するような声が目立つ始末だった。

主演ドラマが“大コケ”となれば事務所も黙っていられない

 さらに問題の山下については、2月10日付の東京スポーツで“副業疑惑”を報じられている。同紙によると、山下は赤西が経営に関与しているグッズ販売会社で、“営業マン”として音楽関係者らに売り込みをかけていたという。赤西といえば2010年にKAT-TUNを脱退し、2012年には女優の黒木メイサ(26)とのデキちゃった結婚を事後報告した問題児だが、両者の間に金銭的なやり取りがあったとなればこれは“副業”にあたるという。ジャニーズでは、元KAT-TUN・田中聖(29)が副業でバーを経営していたことが発覚し、「度重なるルール違反行為があった」としてジャニーズを契約解除されただけに、

「田中聖もクビになったんだから、副業してたら山下もクビにしろよ」
「事実かどうかは別にしても、ヤマピーはもう事務所を離れてもいいんじゃないかと思います。もともと『1人でどこまでやれるか挑戦したい。』とグループ脱退した訳だし」

 と、厳しいコメントが飛び交っている。

「山下のこれまでの活動を振り返ると、2012年夏には、アルバム『エロ』発売にかけて、コンサートで『みんなのこと、エロい目で見てるぞ』などと宣言。一部で“迷走”が囁かれる中、同年秋にSMAP・香取慎吾と連続ドラマ『MONSTERS』で共演するなど、香取やSMAPのチーフマネージャー・I女史の“預かり”となりました。2013年1月からは『ジェネレーション天国』(フジテレビ系)でバラエティー初司会に挑むも、ゴールデンタイムで低視聴率を連発した結果、2014年3月に終了。心機一転、頑張らないといけない中で、スマホ事件ですからね。そこへきて今回のドラマも“大コケ”となれば事務所も黙っていられない。山下の場合も赤西のように慕ってる後輩が多いですし、悪影響が広がる前に山下を“クビ”にする可能性もあるのでは」(ジャニーズに詳しいライター)

 近年、ジャニーズの問題児は田中や赤西のように事務所を離れて独自の活動を続けているが、山下もゆくゆくはそうなってしまうのだろうか? ユースケ版の『アルジャーノン』は、平均視聴率11.1%。これを超えられるかが、山下の今後の活動を占う重要な鍵となりそうだ。

(取材・文/恩田サチコ)