忙しい仕事の合間にとるランチ。あなたは健康のことを考えてメニューを選んでいますか? 今回は、2015年1月に発足したばかりの「脂肪と糖の研究室」が働く男女1000名を対象に実施した、「働く人のランチ習慣実態調査」の結果をご紹介します。ずいぶん危ない食習慣に染まっている人がいることが判明しましたよ!

おいしいけど…実は「毒」! “食べ過ぎ注意”な食べ物6

■「単品主義」「早どか食い」「主食×主食」

・約7割が「単品」で済ませている
回答者の7割近くが、おにぎり、パン、丼、麺類など、気軽に食べられてそれ単独で完結するものを昼食に選んでいます。それ一品で満足させることを目的として作られるメニューは、味つけが濃く脂っぽいものが主流、野菜も不足しがちです。続けて利用していると栄養が偏ってしまうので注意が必要ですよ。

・殿方は「炭水化物×炭水化物」がお好き
男性の約4割は、主食と主食のコンビネーションに違和感をおぼえていないとか。「うどん×おにぎり」「お好み焼き×白いごはん」のような取り合わせですよね(話がややこしくなるので、「お好み焼きは主食ではない」という説は脇に置いておきましょう)。しかし、もともと炭水化物には糖質が多く含まれています。ひんぱんに炭水化物をダブルで摂取していると、メタボへの道まっしぐら! です。

・大半の人は15分以内に食べ終わる
現代人は総じて早食い。中には、5分以内という猛スピードで片づけている(?!)人も。早すぎます。この結果には、回答者に単品好きが多いことも関連がありそうですね。

大盛り又はおかわり無料のお店で短時間に量を食べる、略して「早どか食い」に走る傾向も見られます。午後から仕事に戻らなければならないビジネスパーソンの、「得はしたいが急ぎたい」という心理がそうさせるのでしょうか。気持ちは分からなくもないけど、それ、胃腸をいじめていますよね〜。

このように、いま働き盛りの人々が好むランチのとり方は、実に、実に危険に満ち満ちているのです。

■「ちょい足し」「ひと手間」で調整!

さすがに「単品食い」「主食×主食」「早どか食い」がヘルシーだと思って実践している人はいませんよね。大概の人は「これって体に悪いんだろうな」と知りながら、その危ないランチをとり続けているわけです。では、なぜ、悪いに決まっていることをするのでしょう?

もしかしたら、当人も気づかない間に、脂質や糖質への依存が進んでいるのかもしれません。脂や糖には依存性があって、摂取しすぎたがゆえにますます欲しくなってしまうという悪循環に陥りやすいのです。

そう言われると怖くなりますよね。大変だ、どこかで悪い循環を断ち切らなければ……!

と、ガチガチに構えなくてもいいのです。実は、それほど劇的に食事のパターンを変化させなくても、ランチはちょっとした工夫でヘルシーになります。

・コンビニでおにぎりを買うなら、サラダをプラスする。一品足すだけで栄養素を補える。

外食なら、単品より定食を選ぶ。かつ丼をロースかつ定食に変えれば、キャベツがついてくる。

・早どか食いを抑えるなら、目を閉じて咀嚼する。視覚を閉ざすと勝手に噛む回数が増えるので、早食いが抑止される。また、噛んでいるうちに満腹中枢を刺激されるので、どか食いも治まる。
など。

いかがでしょうか。「え、それだけ?」と思ってしまうような簡単さですよね。

ランチ改善策は、ちょい足しやひと手間レベルで十分。なぜなら、脂肪も糖も、完全に断つ必要はないからです。適切な量を摂る分には問題なし! 「脂肪と糖の研究室」の広報担当者の方も、自分に我慢や無理を強いるのではなく、「脂質や糖質との“上手な付き合い方”を知ってほしい」とのことです。

それと、ランチは習慣です。ヘルシーなランチを繰り返しとり続けることで、その食事パターンを自分に覚え込ませることが大切。最終的には、何も考えなくても体が勝手にそのパターンで食べ始めるまでに習慣化してしまいましょう。

■秘策は「カロリミット」だ

ところで、筆者は焼肉ランチが大好きです。脂質が多いので控えるべきところです、が、好物ですからたまには楽しみたい……。そこで、炙りに行く前にファンケルの「カロリミット」を服用しています。

食前に飲むと、脂質や糖質の摂取量を抑えてくれるサプリ! 羽目を外したい時に使うと便利ですよ〜。

ただ、サプリはあくまでも補助的に利用するものです。この手のモノには頼りすぎず、やはり日頃はバランスのよい食事を心がけることが大切である、と心得ておきたいですね。