韓国メディアの亜洲経済の中国語版は18日、韓国の関税庁などの発表として、韓国ブランドの2014年における化粧品輸出額が前年比50.4%増の19億2000万米ドル(約2269億円)に達したことを紹介し、「韓流の影響力が拡大し続けていることを意味するもの」と報じた。

 記事は、14年における韓国の化粧品輸入額が前年比9.3%増の16億9000万米ドル(約2000億円)となったことを指摘し、化粧品の貿易収支が13年の2億7000万米ドル(約319億円)の赤字から14年は2億3000万米ドル(約271億円)の黒字に転換したことを紹介、「韓国は化粧品の貿易において初めて貿易黒字となった」と伝えた。

 さらに、韓国の化粧品貿易はずっと赤字だったとし、韓国の化粧品の輸出規模は米国やフランス、日本など高級化粧品を輸出している国に比べて小さかったと指摘。さらに、2001年以降、韓国の化粧品貿易は4億米ドル(約472億円)以上の赤字が続いていたと紹介し、08年は6億7000万米ドル(約792億円)の赤字だったと紹介する一方で、12年以降は徐々に赤字額が縮小し、14年についに黒字になったと伝えた。

 続けて記事は、韓国の化粧品貿易が黒字転換した背景には「韓流文化の拡散と影響力の拡大がある」とし、中国などアジアの国を中心に輸出が大きく伸びたと紹介。また、米国やロシアに向けた輸出も好調であることを伝えた。

 さらに、韓国の化粧品の輸出先を国・地域別で見た場合、輸出額がもっとも多かったのは中国で6億米ドル(約709億円)に達し、伸び幅は前年比89%増に達した。続けて、香港が4億1000万米ドル(約484億円)、米国が1億6000万米ドル(約189億円)、日本が1億5000万米ドル(約177億円)、台湾が1億2000万米ドル(約141億円)で続いた。(編集担当:村山健二)(写真は亜洲経済の18日付報道の画面キャプチャ)