韓国で行われている仁川アジア競技大会で、選手用の弁当からサルモネラ菌が検出されたことについて、中国メディアの網易体育は22日、韓国メディアの報道を引用し、「22日の射撃競技場では、ボランティアや大会関係者を含めた260人が組織委員会が用意した昼食を拒絶した」と報じた。

 記事は、日本メディアの報道として、「組織委員会が22日、選手用の弁当からサルモネラ菌が検出された」と紹介、76個の弁当がすべて廃棄処分となったと紹介。さらに、選手にはパンと牛乳といった軽食が弁当の代わりに配られたとする一方、一部の選手は昼食を取らずに競技に参加したと伝えた。

 続けて、韓国メディアの報道を引用し、射撃場では組織委員会が用意した昼食の消費期限が切れていたため、ボランティアや大会関係者を含めた260人が昼食を「拒絶」したと伝えた。

 また記事は、選手村でも食事をめぐるトラブルが相次いでいるとし、豚肉を食すことが禁じられているイスラム教徒の選手からは「食事の種類が少ない」、「味が悪い」といった不満があがっていると紹介。さらに、アジアオリンピック評議会(OCA)の魏紀中終身名誉副会長の発言として「選手村の食事の質が劣っているのは組織委員会側の予算が少ないから」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)