「定期的に運動しているのに、なかなか痩せない」「友達は私よりも食べているはずなのに、全然太っていなくて羨ましい」あなたも同じような体験はありませんか?男女問わず、どうせならスタイル良くいたいもの。

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ましてや社会人になると運動する機会が減ってしまって、鏡に映る自分の体型が気になり出す人も多いですよね。特に年齢を重ねるほど基礎代謝が落ちるので、いままで何もしなくても維持できていた体が徐々に太りやすくなってきます。

とはいえ、突然食事制限とキツイ運動をするのはなかなか大変。ダイエットを成功させるには継続がものを言うからです。そこで今回はダイエットを決意しながらなかなか効果を実感できない男女に向けて、日常生活のNG行動と痩せやすい体を作る生活習慣についてご紹介します。

■「炭水化物は太るから」と野菜だけの食事をしていませんか?

まずは食生活ついて。「激しい運動をするのは嫌だから」と、食事制限で体重を落とそうと考える人は多いですよね。だからといって、「ご飯を抜く」「野菜だけの食事にする」といった“「?だけ」ダイエット”をするのは逆効果です。

というのも食事の3大栄養素は、タンパク質、脂質、糖質です。これらをバランスよく摂取することで、私たちは健康的な体を維持しています。ですが、ご飯を抜いてしまったり、野菜だけの食事ではタンパク質を摂取できませんよね。

結果、筋肉を作るタンパク質が不足し、体の筋肉量が減少。基礎代謝が落ち、脂肪が燃えにくい体になってしまうのです。これが太りやすく痩せにくい体質をみずから作ってしまう原因です。なので、ダイエット中といえどもバランスの良い食事を心がけること。

さらに食事の際は「分量」ではなく、「食べ方」に注意しましょう。炭水化物はカロリーが高いので、摂り過ぎてしまうと当然太ってしまいます。それでも食べ過ぎてしまう人は、お茶碗のサイズを小さくするなど食べる量を調節してみて。

■「楽だから」とサンダルを多用してはいけない!?

続いて生活習慣に移りましょう。あなたは普段、どんな靴を履いていますか?つい「楽だから」と、夏場にペタンコサンダルを履く人も多いはず。あるいは、ミュールのようなかかとを覆わない靴が好きな女性も同様です。

サンダルは楽に履けるので便利ですが、長時間履くと足が疲れてしまいますよね。なによりサンダルは足を太くしてしまうって知っていましたか?それはつま先からペタペタと着地し、かかとから着地するというサンダルの歩き方に原因があります。

かかとを覆わない靴はふくらはぎの筋肉が伸び縮みされにくく、足の筋肉が下がって足を太くさせてしまうのです。「歩く」という動作は、どんな運動にも共通する基本動作です。なので靴を選ぶ際は、なるべく裸足に近いものを選ぶこと。自宅は裸足で過ごすのも大切な生活習慣ですよ。

■マイナスイメージだけじゃない!? 猫背がダイエットを妨げるワケ

またその際、気をつけたいのが「歩く姿勢」です。筋肉の付き方には2種類あり、これが足の太さ細さの印象にも結びついてきます。それは太ももの前側の筋肉(=大腿四頭筋)と、後ろ側の筋肉(=ハムストリングス)のバランスです。足を細く見せるには、この後ろ側の筋肉をつけるといいと言われています。

しかし、これが猫背のような姿勢が曲がってしまっている人の場合、前加重になり前側の筋肉ばかりが発達してしまいます。前側の筋肉が発達すると足は太く見えてしまうほか、猫背は見た目の印象としてもマイナスなので注意が必要ですね。足痩せには正しい歩き方と姿勢が欠かせないことを覚えておきましょう。

■睡眠前の行動が痩せやすい体を作り上げる

最後は睡眠についてです。「睡眠不足はダイエットの敵」と言いますが、実際夜の過ごし方とダイエットには密接な関係があります。たとえば仕事が終わって、寝る前にお酒を飲むなんて人も多いのでは?なかには眠気を誘うために飲む人もいるかもしれませんね。

ですが、寝る前のお酒は眠りが浅くなってしまい、疲れがなかなか取れないものです。これはアルコールの刺激が交感神経を活発にさせるためと言われています。翌朝も体がだるいままでは仕事の能率が悪くなり、1日中ボーッとしてしまいますよね。

同じように寝付きが悪いからといって、夜激しい運動をするのもNG行動です。夜に筋トレをしている男性はハードな筋トレを避けて運動量を減らすか、運動する時間を朝する習慣に変えてみましょう。夜の激しい運動もまた交感神経を刺激し、副交感神経の働きを鈍らせてしまいます。

いずれも睡眠前の言動ですが、ぐっすりと眠り睡眠の質を高めることで翌日の体の調子もいいもの。すると、自然と移動手段もエレベーターではなく階段を上る意欲が出たり、休日なら「少し遠出してみようかな?」と気持ちも前向きになれます。このように1日の活動リズムを向上することで次第に消費カロリーも増え、太りにくい体を習慣的に作っていくのです。

■ダイエット方法よりも生活習慣を見直してみよう

いかがでしたか?普段の過ごし方をほんの少し変えるだけで、ダイエットの効果は劇的にアップするはず。もし日頃、これらのNG行動が染み付いてしまっている男女は、ダイエットに力を注ぐよりもまず生活習慣を見直すこと。そうすれば、より自分の理想の体型に近づくことができるのではないでしょうか。

【参考文献】
中野ジェームズ修一著『下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」』(大和書房・刊)