今回のワールドカップ(W杯)の「ゴールデンボール」(最優秀選手)選出について、意見は全員が一致しているようだ。FIFAのゼップ・ブラッター会長ですら、同じ意見のようである。

インターネット上のサポーターからディエゴ・マラドーナ氏まで、実質的にすべての人が、FIFAがメッシをゴールデンボールに選出したことを批判している。そして14日、ブラッター会長も最後の会見で、次のように困惑を表した。

「社交辞令を言うべきか、あるいは真実を言うべきか? 私も、メッシがトロフィーを受け取りにスタンドに上がるのを見て少し驚いた。もちろん、大会序盤戦やメッシのゴールを見れば、それらは決定的なものだったが…」

FIFA広報部のワルテル・デ・グレゴリオ氏は、メディアの投票を含めなかった今回の選考基準を修正する可能性があることを認めている。

「投票方法については長い議論があった。最終的には技術委員会が決定することになったんだ。どのグループに重きを置く必要があるのかは明確じゃない。我々はあらゆることに対してオープンだ。メッシに関しては、それぞれの意見があるだろう」

一方、ブラッター会長はブラジルでの大会運営について満足感を表している。

「非常に特別なW杯だった。どの大会も異なるが、今回はピッチ内外で素晴らしかったよ。安全面でもすべてが非常にうまくいった。あらゆる点で組織されていたよ。採点? 9.25だね。ローマ法王からも、素晴らしいW杯だったと言われたよ。結果には満足されていなかったがね」

技術的な側面について、ブラッター会長は次のように述べている。

「スペイン対オランダの試合を見たときに、今大会では異なる何が起きていると分かった。攻撃が勝者チームの主な要素となっていたんだ。これまでの大会でこれは見られなかった。興奮やドラマがない試合がなかったね。ドイツとアルゼンチンの決勝も、恐れを抱くことなく、非常に攻撃的に勝利を目指したバトルだった」