日本にはまだ忍者がいる。そう思っている外国人を日本人は笑うだろう。忍者なんていないと。しかしだ。現代の日本、貴方の周りにも忍者はいるのである。普段は正体を隠して働いているので、その存在に気づかないだけなのだ。




女性の忍者「くノ一」。今回は現代に生きる「くノ一」が、忍者の里でどのような生活をし、そして我々のビジネスライフの中でどのように潜んでいて、仕事をしているのか、これらを追いかけてみた。



一般的な会社員の打ち合わせ風景とは違って見えるかもしれないが、やっていることは一緒。唯一の違いは体が極端に柔らかいことだ。


くノ一は普段、正体を隠している。しかし、クセなのだろう。ところどころでくノ一っぽさが出てしまう。開脚での会議。ついつい出てしまうくノ一スタイルだ。


やたらバランスがいいのも怪しんだ方がいい。


くノ一とて人。仕事に飽きることもある。そんな時はくノ一としての力を発揮する。


変わり身の術で気づかれずサボることもある。


もちろん我々がよく知るくノ一としての仕事もある。敵地に忍び込むのだ。普段は会社で働き、休日はくノ一としての活動。息を殺し見つからないように壁伝いに歩く。


そして指先に何かが触れる。


そう、恋に落ちる瞬間だ。くノ一も一人の女性なのだ。
ひとつの場所に忍び込んでいるのは、一人だけとは限らない。くノ一も忍び込んでいれば、イケメン忍者が忍び込んでいる事もある。壁伝いに手と手が触れ合い、恋に落ちる事は忍者において一般的な出会いなのだ。


「やあ、待った?」


「ううん。ちっとも。」

それからのくノ一ライフは一変する。忍び込む前の待ち合わせ。
忍者カップルの一般的なスタイルだ。

そして、二人で仲良くお話をしよう。忍術の効果的な方法、防犯カメラの死角についてなど、忍者カップルには話す事がたくさんある。話す内容はともかく、一般的なカップルがカフェで話している感覚とそれほど変わらない。


話している時に敵忍者が襲ってくることもある。そんな時は彼氏忍者がくノ一を守る。頼れるその姿に、くノ一はますます彼氏忍者を好きになるのだ。