銀行員たちが丁寧な言葉づかいで会話していそうな銀行。ここでもユニークな隠語が使われているってご存知でしたか? 彼らの会話に耳を傾けると聞こえてきそうな業界用語をご紹介します!

■「締め上げ」

銀行の1日のさまざまな勘定を集計すること。銀行では一日にたくさんのお金のやり取りがあり、一円でも合わなければ一大事です。閉店後に伝票と実際にあるお金がぴったり合えば締め上げが無事完了。もし合わなければ、書類ではなく誰かが締め上げられる……!?
■「ダイベン」

代位弁済のこと。漢字で見れば略語だと一瞬でわかるものの耳に入ってきたときに思い浮かぶのは……。一般の人が使う機会はそうそうないと思いますが、女性行員の方だと慣れるまでは口にするのもためらわれるかも。

■「タメテ」

為替手形のこと。銀行で使われている言葉は難しい漢字が並んだ長い言葉が多いので、自然と省略されていくのでしょうか。新人銀行員の方は仕事に慣れなければいけないうえに言葉を覚えるのも大変そうです。

■「ヨウカン」

要管理債権のこと。債務の履行を3カ月以上延滞すること、または貸出条件の緩和を受けた不良債権として定義される要管理債権は、銀行にとってあまり歓迎したくないもの。「ヨウカンに悩まされている」といっても決して甘いものが苦手なわけではないのです。

■「日本茶」

迷惑なお客さん、怪しいお客さんのこと。窓口で対応しきれないようなクレーマーや銀行強盗?と思わせるような怪しいお客さんが来たときに応援を呼ぶための隠語で「日本茶、お願いします」と使うそうですが、実際に耳にする機会はない方が良いかもしれませんね。

■「ザブトン」

一万円紙幣一万枚の札束のこと。一億円の札束を座布団に見立てて、こう呼ぶそうですが間違いなく世界一高級な座布団でしょう。銀行員の方だとしょっちゅう目にする機会もあるのでしょうか? ちなみに、一千万の束を「レンガ」といいます。

■「カルトン」

窓口で使用されているコイントレーのこと。フランス語が語源となっているそうですが、他の言葉と違ってこれならお客さんとしての立場でも使う機会があるかも。

単純な略語なのに語感が面白かったり、お客さんに気配りをするための隠語だったり。真面目なイメージの銀行員が使っているからこそ、語感とのギャップについ笑ってしまいそう!

(ファナティック)