安倍晋三首相は21日、フジテレビのバラエティー番組「笑っていいとも」のテレフォンショッキングのコーナーにゲスト出演した。現役の首相としては初のことだという。

 安部首相によるバラエティ番組出演は日本国内でも波紋を呼び、一部報道によると「“辞めていいとも!”と書かれたプラカードを持った人らが大勢集まり騒然となった」という。

 中国では「安部首相は軍国主義を復活させようとしている」などと批判されており、日本の「右傾化の象徴」として忌み嫌われている。今回、安部首相が「笑っていいとも」に出演したことは人気取りのためのパフォーマンスだったのではないかとして、中国で改めて非難の声が高まった。

 中国大手検索サイト百度の掲示板を覗いてみると、やはり中国人ネットユーザーたちの安倍首相に対する反感は強く、「安倍首相が何をやっても好きになれない」、「安倍という二文字を見るだけで煩わしく感じる」などのコメントが。東シナ海をめぐる対立で、中国に対して一歩も引かない安部首相は中国で相当嫌われている様子がうかがえる。

 さらに、安倍首相が次回出演予定の木村拓哉と電話で話をしたことに注目し、「木村拓哉を巻き添えにするのはやめろよ! この種のパフォーマンスは見るに堪えない」、「まったくパフォーマンスだけは達者だな」など、バラエティー番組や木村拓哉を利用して“自らの人気を高めようとしている”と非難するコメントも多く寄せられた。

 現役の首相がバラエティー番組に出演するのは異例のことだが、共同通信によると民主党の大畠幹事長も安部首相のテレビ出演を批判しており、この点では中国の多くのネットユーザーと意見が一致したようだ。(編集担当:畠山栄)(写真は「CNSPHOTO」提供。撮影は2013年7月)