中国メディアの新唐人電視台はこのほど、日本のアンケートを引用し、日本人が好きな中華料理ランキングで麻婆豆腐(マーボードーフ)が1位となったことを伝えた。同ランキングによれば、2位はチャーハン、3位は肉まん、4位は春巻き、5位は餃子となった。

 中国大手検索サイト百度の掲示板には、なぜ日本人はチャーハンが好きなのかを討論するスレッドが立てられたので覗いてみた。中国人にとってチャーハンはあまりに身近すぎるのか、スレ主は、「中国ではチャーハンは別に特別な料理ではなく、余ったご飯で作る料理という印象なのに、なぜ日本ではこんなにチャーハンが好まれるのだろうか?」と疑問を呈した。

 スレ主の疑問に対し、中国人ネットユーザーからは「簡単に作れるからではないか」、「すぐ作れて、コメを使っているから日本人の口に合うのだろう」など、さまざまな理由が挙げられた。

 確かに日本人はコメを主食とする民族であり、コメを使うチャーハンが好まれるというのは理解できる点だ。中国では主食として扱われる餃子が、日本ではごはんのおかずとして扱われている点からも、日本人のコメ好きが見て取れるというものだ。

 また、日本と中国のチャーハンが本質的に違うことを指摘するユーザーもいた。中華料理で使用する油の量は日本人からすると半端な量ではなく、中国ではチャーハンも油がたっぷり使われており、食べ終えた皿にはギトギトの油が残るほどだ。一方、日本のチャーハンはパラパラに炒めることが美味しいとされることが多い。

 それに加えて「日本のコメは美味しくて質が高いから」と、特に日本のコメで作るチャーハンだから人気があるとの意見もあった。つまり、日本人が好むチャーハンは「中国のチャーハン」ではなく、「日本人の好みにアレンジされたチャーハン」とも言えるだろう。

 中国のチャーハンも決してまずいわけではないのだが、やはり日本のチャーハンのほうが美味しいと感じる日本人は少なくないはずだ。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:123RF)