買ったばかりの自転車が、どうにも不具合続きで、販売店に何度もみてもらい、手を加えてもらった挙句、改善しないことから、返品交換となった。

比較的お手頃だったが、激安というわけではない。日本製ではないものの、日本のメーカーのものだ。
思えば、自分がいま乗っているママチャリも、購入から10年近く経つとはいえ、ペダルがカタカタ鳴ったり、ボディがゆがんだりしている。そもそも「軽量タイプ」に惹かれて買ったは良いが、前方が軽すぎて後方が振り回されてしまう感があり、乗り心地はいまひとつである。

以前「自転車の耐用年数が2年ってホント?」という記事を書いたが、実家では20年以上前の姉の自転車がまだまだ「現役」として快適に乗れていることを考えると、ちょっと不甲斐ない気もする。
自転車の耐用年数は、「置き場所」や乗り方、タイヤ・チェーンのメンテナンスなどで大きく異なるという話だが、よく考えてみると、実家の20年モノの自転車なんて、屋根の下にはあるものの、空気を入れる以外のメンテナンスをしたことなんてほとんどない。

これって結局、どういう違いなのか。都内のチェーンの自転車屋さんに聞いてみたところ、こんな回答があった。
「昔の自転車はやっぱりよくできていましたから、つくりが違いますよね。日本の自転車を輸出していた時代のものは、それこそ20年とか使えるものがたくさんありました。でも、今は輸出でなく、輸入が多いですからね」
やっぱり日本のメーカーのもので、なおかつ「日本製」でないとダメってことか。
「実はいま、日本のメーカーでも、『全部が日本製』という自転車はほとんどないんですよ。日本のメーカーで『日本製』のものは、ボディなどの主要部分は日本製ですが、小さな部品などはたいてい中国製になっているんです。また、中国製も、工場によって良いものとそうでないものの差がかなりありますからね」

安全で不具合の出にくいものを探すには、結局「値段」次第だそうで、3万円以上が目安だと言う。
「基本的にはどれも安全基準をクリアしているわけですから、問題ないはずなんですが、1万〜2万円台の廉価タイプは様々な部分を削ってコストを下げているため、その分、不具合が出る場合もあるんです。全部手作業じゃないから、個体差ということですね」

ところで、私たちが子どもの頃、昭和50年代あたりの自転車の値段は、有名メーカーのものでも3万円台が一般的だった。
今は1万円前後の激安の自転車が多数存在する一方で、日本の有名メーカーのカタログを見ると、ごくシンプルなママチャリでも3万円前後。そこに変速や、他の機能を追加するとさらに上がるし、カタログ掲載のメイン商品などは4万〜5万円台が主流だ。

PCやテレビなどは、時代とともに性能が上がり、値段は反比例して安くなっている。でも、自転車の場合は、「高いものは良く、安いものはそれなり」になっているようだ。

できることなら、自転車は長く使いたい。でも、長く乗るためにはそれなりの値段のものを選ぶ必要があるようです。
(田幸和歌子)