【30日=KEJ椎名沙織 / 写真=趙成煥】SUPER JUNIORのメンバー キム・ヒチョルが30日午前、ソウル・城東(ソンドン)区庁にて約2年の公益勤務を終え、除隊を迎えた。

11年9月1日に忠春忠南(チュンチョンチュンナム)・論山 (ノンサン)の訓練所に入所したヒチョル。4週間の基礎軍事訓練を終えてからは城東区庁に配属され、公益要員として約2年間勤務した。また、翌年の1月末からはインターネット放送局SDTVにて『キム・ヒチョルの城東カフェ』というラジオ番組を受け持ってDJとしても活躍し、毎週金曜日ファンに元気な声を届けた。


先月18日、いわゆる芸能兵士制度と呼ばれる国防広報支援隊員制度の廃止により、当時公益要員として務めていた同じSUPER JUNIORメンバーのイトゥクを始め、歌手SE7EN、俳優イ・ジュニョクなどが前線に配置された。しかし、ヒチョルを含む数名は除隊日までわずかであることが考慮され、公益要員として勤務を続けていた。

ヒチョルの本来の除隊日は31日だったが、この日が土曜日という理由で1日前倒しとなり、30日に除隊を迎えた。また、ヒチョルの除隊にあたり、所属事務所側は入隊時と同様に特別なイベントは行わない方針であることを明かしていたが、依然として彼に向けられた関心は熱く、当日現場には複数の媒体とファンが駆けつけた。一時は取材が困難な状況に陥ったが、取材陣の交渉とファンの熱い気持ちにこたえて、質疑応答なしという条件で姿を見せることが決定された。

9時45分、シャッターチャンスを逃すまいとその場にいた全員が息を潜めてカメラや携帯を構えるなか、所属事務所関係者のサインに続き、遂に姿を現したヒチョル。この日の彼のファッションは柄Tシャツにジーンズ、フレームの大きいメガネとファッショナブルで、短髪を気にしてか頭には黒のキャップを被っていた。建物の正面口から登場したヒチョルは、区長から授与された表彰状を見開き、満面の笑みとともにファンに投げキッスをプレゼント。混雑を避けるように足早に車へ移動するも、その後をファンが一斉に追いかけたため辺りは大パニック状態となった。ヒチョルはこの後取材陣とファンに囲まれると表彰状で顔を隠すようにして移動し、車に乗ってその場を後にした。ヒチョルが立ち去った後の現場は、まるで台風一過のように騒然とし、なかにはわずかな再会にも嬉しさで涙を流すファンも見受けられた。

所属会社側によるとヒチョルの今後の活動については、本人と話し合って検討するとのこと。なかでもヒチョルが入隊前にレギュラーを務め、同じメンバーのキュヒョンにバトンタッチしたトークバラエティ『黄金漁場-ラジオスター』(07-/MBC)に復活となるかに注目が集まっている。