複数の韓国メディアは17日、米ホワイトハウスが開設するインターネット請願サイト「We the People」に、韓国の犬肉文化を中断させるよう求める請願書が寄せられていると伝えた。

 報道によると、請願書のタイトルは「韓国で行われている数十億ドル規模の違法犬肉取引をやめさせるためバラク・オバマ政府は介入してほしい」というもの。世界犬・猫食肉取引保護団体(WPDCMT)に所属するネットユーザーが提出した。

 請願書は「韓国では今夏に1万5000頭の犬が拷問、感電死し、生きたまま皮がはがされる」、「猫が生きたまま圧力鍋に入れられスープにされている」などと動物への虐待が相次いでいると述べた。犬肉文化については、「文化的な違いではなく規制を受けていない数十億ドル規模の違法産業」だと指摘。「このような暴力的な傾向を持つ国と貿易する間、米国国民の生計は困窮している」などと主張した。

 韓国メディアによると、請願書には「女性や子どもも笑いながら動物虐待を楽しんでいる」などのわい曲した記述も多数あるという。

 請願書は8日に提出され、これまでに600人の署名が集まっている。韓国では夏バテ防止に「補身湯(ポシンタン)」と呼ばれる犬肉スープを食べる習慣があり、WPDCMTは毎年夏になると駐米韓国大使館前で「犬肉反対」デモを繰り広げている。(編集担当:新川悠)