米サンフランシスコ国際空港で起きたアシアナ航空機事故で、韓国国土交通省事故調査委員会は14日、米運輸安全委員会(NTSB)に抗議書簡を送り、事故の調査や公表の仕方に不満を示した。複数の韓国メディアが報じた。

 同省はNTSBのハースマン委員長宛ての書簡で、「事故調査は国際基準に基づき客観的で公平にしなければならない。事故調査の関連情報を忠実に定期的に提供してほしい」と主張した。

 NTSBはこれまでの記者会見で、パイロットの証言や飛行記録装置(FDR)、操縦席用音声記録装置(CVR)の分析内容を発表し、操作ミスの可能性を幾度となく指摘。韓国政府やアシアナは、原因はパイロットの過失であるように追い込んでいるとして反発してきた。

 韓国は、NTSBが記者会見の資料を事前に知らせないことや、アシアナの尹永斗(ユン・ヨンドゥ)社長が現地で開催しようとした記者会見を止めたことなどにも不満を抱いているとされる。

 韓国メディアは、「韓国と米国の神経戦は最終調査結果が出るまで続くだろう」との見方を伝えた。(編集担当:新川悠)