トレンドマイクロは、2012年11月度のインターネット脅威マンスリーレポートを発表した。

11月のランキングにはランクインしていないが、「TROJ_DELETER.AF(デリーター)」について、取り上げていた。

まず、その特徴として、日本語の開発言語「プロデル」によって作成されている点である。

従来の不正プログラムの多くは、C/C++、C#、VB.NET、Java、アセンブリなどが使用される。

このうち、有名な海外製のサンドボックスゲーム「Minecraft」を装い「自作Minecraft.exe」というファイル名の不正プログラムは、感染するとPC内のすべてのファイルを削除し、OSが起動不能になる可能性もある。

稀な例ではあるが、単純な機能を簡単に設計する目的で日本語の開発言語も使われ始めている。

トレンドマイクロでは、不正プログラムを容易に作成できる不正ツールの横行、さらには、悪意を持った攻撃者が攻撃を仕掛けるための選択肢がより拡大すると警告している。

ランキングであるが、11月も入れ替わりの多いランキングとなった。

新たなアドウェアが2種ランクインしている。

結果、アドウェアで4種となった。

上位1、2位に変動はなかったが、圏外からの再ランクインもあり、半数以上が10月とは異なる不正プログラムとなった。

表1 不正プログラム検出数ランキング(日本国内[2012年11月度])1位は「WORM_DOWNAD.AD(ダウンアド)」となった。

12月の結果を待たねばならないが、2012年、つねに1位となる可能性がある。

国内でも3位にランクインした「CRCK_KEYGEN(キーゲン)」が、2位と続いている。

さらにハッキングツールの「HKTL_KEYGEN(キーゲン)」が3位となった。

改めてキーゲンについて説明すると、アプリケーションなどのインストールの際に必要となるシリアル番号やプロダクトIDなどを偽造するツールである。

不正利用の原因ともなりかねないものである。

トレンドマイクロでは、利用しないことを推奨している。

表2 不正プログラム検出数ランキング(全世界[2012年11月度])トレンドマイクロでは、最新の脅威情報などをブログにて公開している。

今月は、その中から、上述した「TROJ_DELETER.AF」に関する記事を紹介しよう。

まず、チートツールであるが、オンラインゲームなどで高速移動、多重起動、所持金変更といったことを行うツールである(不正なものが少なくない)。

当然、こういったニーズもあり、意図的にダウンロードするユーザーもいる。

その欲求を突いて、偽チートツールを掲示板などで配布したのである。

具体的には、以下のファイル名であった。

自作Minecraft.exeネクソンポイント増やせます.exeUnlimitedHackTool.exe64bit版 WH+AA+加速+Qkonline+観戦殺人.exe一番上の「自作Minecraft.exe」が、紹介したようにPCのファイルを削除するのである(詳細はブログを参照)。

今月のランキングでも、キーゲンなどのクラッキングツールが上位となったが、チートツールも似たようなものといえよう。

ユーザーの欲求を悪用することが似ている。

今回のように、不正プログラムとして配布される可能性もあるのだ。

さらに、状況によっては不正行為の可能性があるため、被害を訴えることもしにくい。

こういった背景から、不正プログラムの温床となる可能性はきわめて高い。

また、この手のツールは、作者が不明であったり、無名のWebサイトなどでダウンロードされることが多い。

出所不明なプログラムは、決してインストールしないという大原則が、ここでも求められる。

くれぐれも、注意してほしい。

外部リンク