2012年12月7日に東北で震度5弱の地震が発生した。ツイッターで一時トレンドワードが全て地震関連の単語になるなど、インターネット上でも大きく騒がれた。

そんな中、「地震で家が崩れ外に出られない、救助を呼んでくれ」という「デマツイート」が急激に拡散され、朝日新聞社会部のアカウントも釣られる事態となった。

「ウソやしwww みんなバカだねぇ」

地震が発生してから約1時間半後の18時42分、あるツイッターユーザーが「リツイートしてください 地震で家が崩れ外にでられません がれきの中に閉じ込められています。救助をよんでください」「皆さんごめんなさい 焦っててつい場所を書くのを忘れてました 気仙沼市です」とツイートした。

このユーザーあてに「大丈夫?」「寒いですし、大変ですが耐えてください いつか救助が必ずきます」など心配のコメントが寄せられた。また、朝日新聞社会部のアカウントからも「朝日新聞社会部です。場所はどちらですか?DMなどでもいいのでお知らせいただけますか?」との返信があった。

このユーザーは19時、「ウソやしwww みんなバカだねぇ マジだったらTwitterなんかやらねえよ」とツイート。地震の騒ぎに乗じた「愉快犯」だったようだ。釣られてしまった人は「最低すぎる」「心がどうかしてます」「ホンマ最悪」など怒り心頭のコメントをユーザーにぶつけている。

しかしその後も最初の「リツイートしてください」のツイートは拡散され続け、19時45分現在約1万1000リツイートされている。「やっと気仙沼の消防に繋がった。住所書ける?」「位置情報送信してください リツイートしてひろめます」など、善意のツイートもさらに寄せられてしまっている。